三重県の特色

三重県の基本情報

面積

5,774.48k㎡

2022年12月公表/国土地理院
「全国都道府県市区町村別面積調」より

人口

1,756,000人

2023年3月公表/総務省統計局
「日本の統計2023」より

人口密度

304.10人/k㎡

小数第三位以下四捨五入

三重県の紹介・特徴

1府5県と境界を接する三重県。南北に180kmと長いため、三重県を北から北勢、中勢、南勢、東紀州と分けると、北勢と東紀州では気候が随分異なります。県境には山間部、海沿いには肥沃な伊勢平野が広がり、熊野灘、志摩半島のリアス式海岸、伊勢湾と海にも恵まれ、農林水産業のすべてが発展できる恵まれた環境にあります。

伊勢神宮や熊野神社参詣のために古くから街道が整備されており、これらが現在の道路インフラの基礎になっています。また名阪国道、第二名神、伊勢湾岸自動車道など日本の国土を東西に結ぶ大動脈の一部が県内を通ります。

最大の人口を有するのは四日市市の約30.3万人で、県庁所在地である津市の人口は約27.2万人です。三重県の総人口は約175万人で、熊本県や岡山県などと同規模ですが、これらの県と比較して人口が突出した都市は存在せず、人口10万人を超える中規模の複数の都市に分散していることが特徴です。

北勢エリアが名古屋市に近接していることから、ほぼ県全域が名古屋経済圏ですが、伊賀・名張地域は大阪の通勤圏なので関西の影響も受けています。当社でお預かりする求人は、人口が最も多い四日市市を含む北勢地域が多い傾向にありますが、中勢、南勢の企業からも多数の求人案件をいただいています。

※参照:三重県「みえDATABOX」

三重県の
産業・仕事について

産業構造

産業大分類 企業数(社) 割合
卸売業、小売業 12,819 22.7%
建設業 7,024 12.4%
宿泊業、飲食サービス業 6,872 12.2%
製造業 6,142 10.9%
生活関連サービス業、娯楽業 5,491 9.7%
サービス業(他に分類されないもの) 4,693 8.3%
医療、福祉 3,988 7.1%
不動産業、物品賃貸業 3,228 5.7%
学術研究、専門・技術サービス業 2,107 3.7%
教育、学習支援業 1,805 3.2%
運輸業、郵便業 982 1.7%
金融業、保険業 469 0.8%
農業、林業 413 0.7%
情報通信業 251 0.4%
複合サービス事業 89 0.2%
漁業 75 0.1%
鉱業、採石業、砂利採取業 32 0.1%
電気・ガス・熱供給・水道業 28 0.0%
合計 56,508 100.0%

(総務省統計局「経済センサス」より)

産業の特徴

三重県の県内総生産は約8兆円。海山田畑などの自然環境に恵まれているため、昔から第一次産業が盛んです。農作物ではお茶の生産量が全国3位など、主要品目で全国上位のものが多く、水産物においてもあおさ、ひじき、伊勢エビ、真珠など漁獲高全国上位の品目が多くあります。

第二次産業では、四日市のコンビナートを中心とした化学工業と、愛知県豊田市に近いことから自動車産業の2次以下の下請けメーカーが多く、北勢地域の経済は自動車産業の動向に大きく影響されます。経済活動別に構成比をみても、「製造業」が36.1%で最も大きく、次に「不動産業」7.9%、「卸売・小売業」7.7%となっています。全国に比べると製造業の割合が高い一方で「情報通信業」は低い割合となっています。

製造業の構成比を業種別にみると、「化学」が17.0%で最も大きな割合を占め、次いで「輸送用機械」16.9%、「その他の製造業」10.8%などとなっています。全国と比べると「電子部品・デバイス」「化学」「窯業・土石製品」「その他の製造業」「輸送用機械」が高い割合となっています。

また、盛んな第一次産業の収穫物を加工する「食品加工業」が多いことも特徴で、井村屋、おやつカンパニー、赤福、マスヤなど全国的にも有名な菓子メーカーがあります。

第三次産業では、全国有数の観光地である伊勢志摩でのホテル・旅館業を中心とした観光業が盛んです。外部資本も入ってきていますが、地元資本の中堅から中小、零細規模のホテル・旅館が観光産業を支えていることが特徴です。

※参照:三重県「令和元年度三重県民経済計算結果」

有効求人倍率・平均年収

有効求人倍率
(2024年1月/厚生労働省
「一般職業紹介状況」より)
1.25倍
平均年収(男女計)
(2023年3月公表/厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より ※諸手当を含む総支給額)
32歳/438.4万円
37歳/496.3万円
42歳/517.2万円
47歳/564.8万円

上場企業一覧(証券コード順)

社名 本社所在地 業種 市場

井村屋グループ株式会社

三重県津市

食料品

プライム

株式会社柿安本店

三重県桑名市

食料品

プライム

アップルインターナショナル株式会社

三重県四日市市

卸売業

スタンダード

太陽化学株式会社

三重県四日市市

食料品

名証メイン

ICDAホールディングス株式会社

三重県鈴鹿市

小売業

スタンダード

三重交通グループホールディングス株式会社

三重県津市

不動産業

プライム

株式会社メディカル一光グループ

三重県津市

小売業

スタンダード

株式会社MIEコーポレーション

三重県桑名市

金属製品

名証メイン

株式会社東名

三重県四日市市

情報・通信業

プライム

カネソウ株式会社

三重県三重郡

金属製品

名証メイン

ジャパンマテリアル株式会社

三重県三重郡

サービス業

プライム

株式会社タカキタ

三重県名張市

機械

スタンダード

キクカワエンタープライズ株式会社

三重県伊勢市

機械

スタンダード

株式会社グリーンズ

三重県四日市市

サービス業

スタンダード

株式会社安永

三重県伊賀市

輸送用機器

プライム

株式会社三十三フィナンシャルグループ

三重県松阪市

銀行業

プライム

株式会社百五銀行

三重県津市

銀行業

プライム

日本トランスシティ株式会社

三重県四日市市

倉庫・運輸関連業

プライム

※複数の市場に上場の場合、代表的な市場のみを記載しております。また、更新日によって、最新状況と異なる場合がございます。

転職市況サマリー

三重県の有効求人倍率は、長く1.6~1.7倍台で推移しており、全国でも相対的に高い方でしたが、新型コロナウイルスの影響で一気に1.0倍台まで落ち込みました。2021年12月~2022年12月にかけては、回復傾向にありますが、コロナ禍前までは戻っておらず、1.29倍~1.40倍で推移しています。

業種別では、製造業、物流、ITなどの業界では積極的な採用を続けています。職種別では、管理部門や技術者の採用について積極姿勢に転じる企業が多くなっています。また、DX推進人材にも引き続き高い関心が集まっています。

三重県庁が全国に先駆けて最高デジタル責任者を全国公募で採用したことが話題になりましたが、行政に先んじられた民間企業のうち、まずは大手企業がDX推進人材の採用を進めており、その動きは中堅企業から中小企業へと確実に広がっています。

なお、三重県の平均年収は481.29万円で全国7位、令和4年度の最低賃金は933円で全国10位となっており、比較的高い水準と言えます。

※参照:三重労働局「労働市場月報」、厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

三重県の暮らしについて

家賃相場(月平均/円)

1R(20~29㎡) 35,672
1LDK(40~49㎡) 44,634
2LDK(50~59㎡) 51,052
3LDK(60~69㎡) 54,725

(2020年7月公表/総務省統計局「住宅・土地統計調査」より)

地価(坪単価平均/円)

1 伊勢市 189,550
2 四日市市 182,079
3 桑名市 179,781
4 朝日町 169,173
5 津市 167,975

(2023年3月公表/国土交通省「地価公示」より)

ライフスタイル

東は海、西は山と、豊かな自然に囲まれた風光明媚な県で、食べ物が美味しいのが魅力の一つです。南北に長い県なので、県北部の北勢地域では冬場に雪が降ることも多くスタッドレスタイヤが欠かせませんが、県南部の南勢地域は温暖であまり雪が降ることはありません。

そんな環境で育った三重県民は愛想よくのんびりとした穏やかな気性で、真面目な人が多いと言われています。

また伊勢湾台風を筆頭に台風被害が多いため、住まいの台風対策が特徴と言えます。屋根は風で飛ばされないよう重い瓦で隙間なくしっかり固定したり、ほぼすべての開口部には厳重な雨戸があります。海抜の低い場所では、浸水に備えて石垣等で床面を高くしてあります。台風への備えは迅速かつ慎重で、他県から来た人はその姿勢に驚くと言います。

東日本大震災以降は、台風に加えて津波に対する備えも厳重になっています。伊勢周辺では厄払いに「蘇民将来子孫家門」と書かれたしめ縄を1年中玄関にかけておく風習が特徴的です。

通勤方法・時間

三重県の世帯当たり自動車保有台数は1.439台で全国15位と高い水準にあり、ほとんどの企業がマイカー通勤を前提としています。従業員駐車場があるため通勤用に月極駐車場を借りる必要がない企業がほとんどです。通勤時間は30分程度、長くても1時間以内であることが多いようですが、市街地では通勤時間帯に渋滞が発生するので注意が必要です。

通勤に電車・バスを利用するケースもありますが、便数があまり多くないこともあり、長時間満員電車に揺られて通勤する人は少数派です。

また8時00分~8時30分に始業、その分終業時刻も早いという企業が多く、夜は早く帰宅し家族と一緒に夕食をとるなど、プライベートの時間が長く取れる傾向があります。

※参照:一般財団法人自動車検査登録情報協会「自家用自動車の世帯普及台数」

自治体による暮らしの支援

三重県内各市町において、暮らしのための応援制度が設けられていますので、その一部をご紹介します。

【四日市市】
郊外住宅団地子育て世帯の住み替え支援事業として、モデル団地内の1戸建て中古住宅(空き家)購入や賃貸の費用補助や、0歳から中学校修了前までの子どもの医療費助成など。

【津市】
ふるさと就職新生活応援奨励金として、津市外に在住する人が津市に本社・本店を持つ企業等に就職し津市に転入した場合に、奨励金として5万円支給や、移住支援事業として東京圏から県の就業マッチングサイトを通じて移住・就業した場合に転居費用支援(世帯:100万円(18歳未満の帯同がある場合1人につき30万円加算)、単身60万円)など。

【鳥羽市】
短期お試し住宅(市営住宅)支援として、移住者が本宅を見つける間のお試し住宅として月額7,000円で市営住宅を提供(利用期間1年以内)や保育所に在籍する3~5歳クラスの保育料が無料(要副食費)で、幼児が2人以上ある世帯は2人目以降の保育料・副食費無料化など。

【熊野市】
熊野市空き家家財除却費補助金として、移住者が売買・賃貸した空き家の家財を処分する費用の一部を補助(補助金額は処分費用の2分の1で上限6万円)や、熊野市第一次産業新規就労者住宅手当として、移住者が売買・賃貸した空き家の家財を処分する費用の一部を補助(補助金額は処分費用の2分の1で上限6万円)など。

三重県内29市町(北勢エリア:10市町、伊賀エリア:2市、中勢エリア:6市町、伊勢志摩エリア:6市町、東紀州エリア:5市町)のうち、住宅助成は21市町、子ども医療費支援は27市町、預かり保育・一時保育支援は24市町など、多くの市町でさまざまな支援を充実させています。

※参照:三重県移住・交流ポータルサイト「ええとこやんか三重」

三重県の子育て・教育について

幼稚園・保育園数

国公立 私立
幼稚園 113 44

(2022年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)

国公立 私立
保育所 180 178
幼保連携型認定こども園 13 44
保育所型認定こども園 9 2

(2022年12月公表/厚生労働省「社会福祉施設等調査」より)

子育てのしやすさ

自然に恵まれた環境で、山も海もあり、食べ物もおいしく、安心して子育てできる環境と言えます。 子育てを応援する団体が県内各地に点在しているほか、大型公園や3歳までの専用広場のある公園、ジャンル別の公園など、自然に触れながら子どもと遊べるスポットも充実しています。

待機児童数は令和2年4月1日時点で81人となり、令和元年に比べ28人減少しています。放課後児童クラブ数も、令和元年度で県内400ヶ所でしたが、令和2年度には432ヶ所へと増加。令和元年度から比べて、待機児童が0人となった市町もある一方で、放課後児童クラブの待機児童数が増加した市町もあり、県内全域における待機児童問題解決には至っていません。

また、少子化が進む中で子どもが多かった時代のインフラがそのまま継続使用されているため、その数は充実していると言えます。一方で、過疎地域を中心に学校の統廃合が進んでおり、そのような場所では通学距離が長くなったり、スクールバスを利用したりという不自由な状況も生まれています。

※参照:三重県公表資料「子育て安心プラン実施計画における保育の利用状況と今後の取組について」

学校数

国公立 私立
小学校数 364 2
中学校数 158 9
高校数(通信教育を含む) 57 13
大学数 2 5

(2022年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)

教育環境

三重県は公立の中高一貫教育を全国に先駆けて導入するなど、教育活動には力を入れている県と言えます。県内に中高一貫教育(6年制)を取り入れている学校は複数あり、中学受験ができる私立中学は高田中学、暁中学、三重中学をはじめとする10校(鈴鹿中等教育学校を含む)、国立では三重大学教育学部付属中学があります。

文部科学省の調査によると、令和4年度の三重県の大学等進学率は53.7%で昭和25年の調査開始以来、過去最高。高校では公立高校の人気が高く、偏差値上位校では「国際科学コース」や「理数科」などの名称で特別進学クラスが設けられ、人気を博しています。

県内にある四年制大学は、国立は三重大学、公立は三重県立看護大学、私立は鈴鹿医療科学大学(薬学部除く)、皇學館大学、四日市大学など5大学と決して多くはありませんので、居住地から離れてしまうことを理由に大学進学に伴って一人暮らしをする学生も多くいます。

スポーツも盛んで、サッカーでは四日市中央工業高校や三重高校をはじめとする強豪校があり、野球では海星高校や津田学園高校などの甲子園常連校が知られています。他にもレスリングの吉田沙保里さん、マラソンの野口みずきさんなどオリンピック選手も多数輩出しています。

※参照:文部科学省「令和4年度学校基本調査の結果確報(三重県分)」

自治体による子育て・教育の支援

三重県では「みえ 子ども スマイルネット」を運用しており、子育て家庭応援クーポンの発行や男性の育児参画の推進、子育て家庭を応援する事業など、さまざまな取り組みが進められています。 各市町でも独自の取り組みを行い、積極的に子育てしやすい町づくりを推進しています。 以下はその一例です。

【東員町】
町内6つの小学校区すべてに町立の幼稚園・保育園を「幼保一体型施設」として整備。幼稚園児と保育園児が同じ教室で過ごし、幼稚園・保育園双方の長所を活かした共通のカリキュラムで学んでいます。

0歳時から中学校までを通してブックリストに上がった301冊の本を読破する「読書登山」といった独自のカリキュラムもあります。どの子どもも集団の中での教育に慣れることができるので、「小1プロブレム」にも対応。保護者の就労状況などに応じて、長期休暇期間中の幼稚園・保育園間の移動も手軽に行えます。

【紀北町】
小児科や保育園の3ヵ所に子育て家庭をサポートするための専任の職員を配置し、子育て支援センターを設置。保育士による親子遊びを中心に、さまざまな体験を通して、子育て仲間のネットワークを広げる支援を受けられます。

また、イチゴ狩り、みかん狩りなど季節の自然体験をはじめ、親子クッキングでは「お魚がさばけるように」と魚料理に挑戦するなど、漁業が盛んな町ならではの体験を行う独自の教室もあります。

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