地域情報ブログ

その他2025.05.06

三重県内の人口移動の現状とU・Iターン

こんにちは。リージョナルキャリア三重のコンサルタント、清原です。

新年度がスタートし、街には新しい制服やスーツに身を包んだフレッシュな姿があふれる季節となりました。進学や就職を機に、人生の新たなステージに踏み出した方も多いのではないでしょうか。

さて、今回は近年の三重県の人口動向について、また三重県へのU・Iターンについて取り上げたいと思います。

転出超過が続く三重県

総務省統計局が公表した「住民基本台帳人口移動報告 2024年(令和6年)結果」によると、2023年から2024年にかけての社会増加数(転入者数から転出者数を差し引いた数)が最も多かった都道府県は以下の通りです:

・東京都:140,548人
・大阪府:49,767人
・神奈川県:41,916人

population.gif

※図引用:総務省統計局「住民基本台帳人口移動報告 2024年結果」

このように、社会増加となったのは全国で20都道府県でした。

三重県の他道府県からの転入者数及び他道府県への転出者数をみてみましょう。

他道府県からの転入者数 他道府県への転出者数 転入超過数
2019 31,578 37,899 -6,321
2020 29,486 33,774 -4,288
2021 30,417 33,457 -3,040
2022 31,819 36,324 -4,505
2023 30,432 36,829 -6,397
2024 29,762 36,088 -6,326

※表参照:住民基本台帳人口移動報告 2019年~2024年結果

ここ6年間、三重県では毎年数千人単位で県外へ転出する人が転入者を上回る「転出超過」の状態が続いています。特に2023年と2024年には、それぞれ6,000人以上が県外へ移動しており、転出の規模は年々深刻さを増しています。

2021年には一時的に転出超過数がやや減少したものの、基本的な傾向は変わらず、「出ていく人の方が多い」状態が続いています。コロナ禍をきっかけに地方移住への関心が高まった時期もありましたが、三重県においては目立った社会増加(転入超過)の動きにはつながっていないようです。

この背景には、高校卒業後に県外へ進学・就職する若年層の流出があります。さらに一度県外へ出た人が、そのまま都市部で就職・定住してしまうケースが多く、県内へのUターン率が低いという課題も浮き彫りになっています。

三重県の地理的特性として、名古屋や大阪といった大都市圏へのアクセスが良く、進学・就職・通勤のいずれにおいても「出やすい」環境にあることが、結果として流出に拍車をかけているとも考えられます。

実際に、三重県の高校卒業生のうち大学進学者の約8割(78.1%)が県外の大学に進学しており、県内の大学に進学する人はわずか2割程度にとどまっています。進学先としては、愛知県(37.5%)、関西圏(19.5%)、東京圏(9.0%)が多く、都市部への進学が集中していることが分かります。(参照:文部科学省「学校基本調査」を元に三重県作成)

そして、進学を機に県外へ出た若者の多くが、そのまま都市部で就職・定住してしまう――
この流れが、三重県の人口減少、ひいては地域経済の縮小につながる大きな要因のひとつとなっています。

U・Iターンの増加で三重県を元気に

この状況が続けば、いずれ人材不足 → 企業の活力低下 → 地域経済の衰退といった「負のスパイラル」は避けられません。

私たちがUターン転職にこだわっているのは、三重県で"人がイキイキと働く"ことが、企業の成長につながり、結果的に地域全体の豊かさに結びつくと信じているからです。 近年、U・Iターンを希望する方は年々増えています。しかし、さまざまな不安から実際に行動に移せない方がまだまだ多くいらっしゃるのが現実です。

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その理由の一つは、三重県の企業や暮らしに関する「リアルな情報」が届いていないからだと考えています。

私たちリージョナルキャリア三重では、U・Iターンを希望する方々に向けて、三重の"今"を伝えるために、県内企業への取材を通じてインタビュー記事を発信したり、地域の生活情報、イベントやセミナー情報などを定期的に紹介しています。

また、東京でもU・Iターン転職相談会を開催し、対面で直接お話しできる機会も設けています。

オンライン面談が主流となった今でも、私たちが「直接会って話す」ことを大切にしているのは、その場の空気や雰囲気を共有し、言葉にならない思いや不安も丁寧に受け取れるからです。

2025年5月24日(土)には、東京・汐留にて三重U・Iターン転職相談会の開催を予定しています。ご相談は無料ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

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U・Iターン転職は、住む場所・働く場所だけでなく、人生全体に関わる大きな転機です。不安があるのは当然のこと。その不安を少しでも和らげ、三重というフィールドで安心してチャレンジできるよう、私たちが伴走します。

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この記事を書いた人

チーフコンサルタント 
清原 和浩

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