三重県の特色

三重県の基本情報

面積

5,774.49k㎡

国土地理院
「令和3年全国都道府県市区町村別面積調」より

人口

1,781,000人

総務省統計局「日本の統計2021」より

人口密度

308.43人/k㎡

小数第三位以下四捨五入

三重県の紹介・特徴

愛知県、岐阜県、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県の1府5県と境界を接する三重県。南北に180kmと長いため、三重県を北から北勢、中勢、南勢、東紀州と分けると、北勢と東紀州では気候が随分異なります。ほぼ県全域が名古屋経済圏ですが、伊賀・名張地域は大阪の通勤圏なので関西の影響を大きく受けています。県境には山間部、海沿いには肥沃な伊勢平野が広がり、熊野灘、志摩半島のリアス式海岸、伊勢湾と海にも恵まれ、農林水産業のすべてが発展できる恵まれた環境にあります。伊勢神宮参拝のために街道も整備され、東海道と伊勢神宮を結ぶ伊勢街道、伊勢神宮と高野山を結ぶ熊野古道などが現在の道路インフラの基礎になっています。現在は、名阪国道、第二名神、伊勢湾岸自動車道など日本の国土を東西に結ぶ大動脈の一部が県内を通っています。

なお、県内で最大の人口を有するのは四日市市の約31万人で、県庁所在地である津市の人口は約28万人です。三重県の総人口は約180万人で、熊本県、鹿児島県、岡山県等と同規模ですが、これらの県と比較して人口が突出した都市は存在せず、人口10万人を超える中規模の複数の都市に分散していることが特徴です。当社でお預かりする求人は、人口が最も多い四日市市を含む北勢地域が多い傾向にありますが、中勢、南勢の企業からも多数の求人案件を頂いています。

三重県の
産業・仕事について

産業構造

産業大分類 企業数(社) 割合
卸売業、小売業 12,819 22.7%
建設業 7,024 12.4%
宿泊業、飲食サービス業 6,872 12.2%
製造業 6,142 10.9%
生活関連サービス業、娯楽業 5,491 9.7%
サービス業(他に分類されないもの) 4,693 8.3%
医療、福祉 3,988 7.1%
不動産業、物品賃貸業 3,228 5.7%
学術研究、専門・技術サービス業 2,107 3.7%
教育、学習支援業 1,805 3.2%
運輸業、郵便業 982 1.7%
金融業、保険業 469 0.8%
農業、林業 413 0.7%
情報通信業 251 0.4%
複合サービス事業 89 0.2%
漁業 75 0.1%
鉱業、採石業、砂利採取業 32 0.1%
電気・ガス・熱供給・水道業 28 0.0%
合計 56,508 100.0%

(総務省統計局「経済センサス」より)

産業の特徴

三重県の県内総生産は約8兆円。海山田畑などの自然環境に恵まれているため、昔から第1次産業が盛んです。農作物ではお茶の生産量が全国3位など、主要品目で全国上位のものが多く、水産物においても、あおさ、ひじき、伊勢エビ、真珠など漁獲高全国上位の品目が多くあります。第2次産業では、四日市のコンビナートを中心とした化学工業と、愛知県豊田市に近いことから自動車産業の2次以下の下請けメーカーが多く、北勢地域の経済は自動車産業の動向に大きく影響されます。経済活動別に構成比をみても、「製造業」が38.7%で最も大きな割合となっています。次に「卸売・小売業」が8.5%、「不動産業」が8.0%となっています。全国に比べると製造業の割合が高い一方で、「情報通信業」や「金融・保険業」は低い割合となっています。

製造業の構成比を業種別にみると、「電子部品・デバイス」が22.5%で最も大きな割合を占め、次いで「輸送用機械」が16.9%、「科学」が12.1%などとなっています。全国と比べると、「電子部品・デバイス」や「窯業・土石製品」、「化学」が高い割合となっています。また、盛んな第1次産業の収穫物を加工する食品加工業が多いことも特徴で、井村屋、おやつカンパニー、マスヤなど全国的にも有名な菓子メーカーがあります。第1次産業と並んで製造業も発達していることが三重県の産業の特徴です。第3次産業では、全国有数の観光地である伊勢志摩でのホテル・旅館業を中心とした観光業が盛んです。外部資本も入ってきていますが、地元資本の中堅から中小、零細規模のホテル・旅館が観光産業を支えていることが特徴です。

※参考:三重県『平成29年度三重県民経済計算結果』

有効求人倍率・平均年収

有効求人倍率
(2023年1月/厚生労働省
「一般職業紹介状況」より)
1.41倍
平均年収(男女計)
(2019年/厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より)
32歳/395.8万円
37歳/460.2万円
42歳/482.9万円
47歳/524.6万円

上場企業一覧(証券コード順)

社名 本社所在地 業種 市場

井村屋グループ株式会社

三重県津市

食料品

プライム

株式会社柿安本店

三重県桑名市

食料品

プライム

アップルインターナショナル株式会社

三重県四日市市

卸売業

スタンダード

太陽化学株式会社

三重県四日市市

食料品

名証メイン

ICDAホールディングス株式会社

三重県鈴鹿市

小売業

スタンダード

三重交通グループホールディングス株式会社

三重県津市

不動産業

プライム

株式会社メディカル一光グループ

三重県津市

小売業

スタンダード

株式会社MIEコーポレーション

三重県桑名市

金属製品

名証メイン

株式会社東名

三重県四日市市

情報・通信業

プライム

カネソウ株式会社

三重県三重郡

金属製品

名証メイン

ジャパンマテリアル株式会社

三重県三重郡

サービス業

プライム

株式会社タカキタ

三重県名張市

機械

スタンダード

キクカワエンタープライズ株式会社

三重県伊勢市

機械

スタンダード

株式会社グリーンズ

三重県四日市市

サービス業

スタンダード

株式会社安永

三重県伊賀市

輸送用機器

プライム

株式会社三十三フィナンシャルグループ

三重県松阪市

銀行業

プライム

株式会社百五銀行

三重県津市

銀行業

プライム

日本トランスシティ株式会社

三重県四日市市

倉庫・運輸関連業

プライム

※複数の市場に上場の場合、代表的な市場のみを記載しております。また、更新日によって、最新状況と異なる場合がございます。

転職市況サマリー

三重県の有効求人倍率は、長く1.6~1.7台で推移しており、全国でも相対的に高い方でしたが、新型コロナウイルスの影響で一気に1.0台まで落ち込みました。幅広い業種に影響が及びましたが、特に三重県を支えている宿泊・観光業や自動車関連の製造業での落ち込みが顕著でした。その後、製造業が持ち直したため、有効求人倍率も再び上昇に転じましたが、宿泊・観光業はまだコロナの影響下にあります。

製造業、物流、ITなどの業界では積極的な採用を続けています。このコロナ禍においても幹部人材を積極的に採用しており、コロナ後が見えてきたことによって、管理部門や技術者の採用についても積極姿勢に転じる企業が多くなっています。また、DX推進人材にも高い関心が集まっています。三重県庁が全国に先駆けて最高デジタル責任者を全国公募で採用したことが話題になりましたが、行政に先んじられた民間企業のうち、まずは大手企業がDX推進人材の採用を進めており、その動きは中堅企業から中小企業へと確実に広がっています。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(令和元年度版)」によると三重県の平均年収は498.12万円で全国7位です。水準が相対的に高いだけでなく、転職時の年収も上昇傾向にあり、転職時の平均年収(弊社紹介実績)も2015年から2019年にかけての4年間で15.4%上昇しています。

三重県の暮らしについて

家賃相場(月平均/円)

1R(20~29㎡) 35,672
1LDK(40~49㎡) 44,634
2LDK(50~59㎡) 51,052
3LDK(60~69㎡) 54,725

(2018年/総務省統計局「住宅・土地統計調査」より)

地価(坪単価平均/円)

1 伊勢市 190,982
2 四日市市 180,766
3 桑名市 176,398
4 朝日町 168,677
5 津市 168,405

(2021年/国土交通省「地価公示」より)

ライフスタイル

東は海、西は山と、豊かな自然に囲まれた風光明媚な県で、食べ物が美味しいのが魅力の一つです。南北に長い県なので、県北部の北勢地域では冬場に雪が降ることも多くスタッドレスタイヤが欠かせませんが、県南部の南勢地域は温暖であまり雪が降ることはありません。そんな環境で育った三重県民は愛想よくのんびりとした穏やかな気性で、真面目な人が多いと言われています。また伊勢湾台風を筆頭に台風被害が多いため、住まいの台風対策が特徴と言えます。屋根は風で飛ばされないよう重い瓦で隙間なくしっかり固定したり、ほぼすべての開口部には厳重な雨戸があります。海抜の低い場所では、浸水に備えて石垣等で床面を高くしてあります。台風への備えは迅速かつ慎重で、他県から来た人はその姿勢に驚くと言います。東日本大震災以降は、台風に加えて津波に対する備えも厳重になっています。伊勢周辺では厄払いに「蘇民将来子孫家門」と書かれたしめ縄を1年中玄関にかけておく風習が特徴的です。

通勤方法・時間

三重県の世帯当たり自動車保有台数は1.457台で全国15位(一般財団法人自動車検査登録情報協会データ)と高い水準にあり、ほとんどの企業がマイカー通勤を前提としています。従業員駐車場があるため通勤用に月極駐車場を借りる必要がない場合がほとんどです。通勤時間は30分程度、長くても1時間以内であることが多いようですが、市街地では通勤時間帯に渋滞が発生するので要注意です。通勤に電車・バスを利用するケースもありますが、便数があまり多くないこともあり、長時間満員電車に揺られて通勤する人は少数派です。また8時00分~8時30分に始業、その分終業時刻も早いという企業が多く、夜は早く帰宅し家族と一緒に夕食をとるなど、プライベートの時間が長く取れる傾向があります。

自治体による暮らしの支援

三重県内各市町において、暮らしのための応援制度が設けられていますので、その一部をご紹介します。(北勢エリア:10市町、伊賀エリア:2市、中勢エリア:6市町、伊勢志摩エリア:6市町、東紀州エリア:5市町)。

【四日市市】
郊外住宅団地子育て世帯の住み替え支援事業として、モデル団地内の1戸建て中古住宅(空き家)の購入や賃貸費用を補助
【津市】
ふるさと就職新生活応援奨励金として、津市外に在住する人が、津市に本社・本店を持つ企業等に就職し津市に転入した場合に、奨励金として5万円を支給
【鳥羽市】
定住応援事業(住宅新築等)奨励金として、鳥羽市で住宅を取得する40歳以下の若者や若者夫婦に対し、最高50万円(中古住宅の場合25万円)の奨励金を交付
【熊野市】
熊野市第一次産業新規就労者住宅手当として、「農業」「林業」「水産業」に従事するために移住した場合、住宅の家賃を最長2年間補助(上限は2万円/月)

三重県内29市町のうち、住宅助成は21市町、子ども医療費支援は27市町、預かり保育・一時保育は25市町など、多くの市町で様々な支援を充実させています。また、東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)から三重県への移住者を対象に移住に係る移住支援金を支給しています。

最新の情報や詳細は各自治体のホームページをご覧ください。

※参考:三重県移住・交流ポータルサイト『ええとこやんか三重』

三重県の子育て・教育について

幼稚園・保育園数

国公立 私立
幼稚園 133 46

(2020年/文部科学省「学校基本調査」より)

国公立 私立
保育所 197 181
幼保連携型認定こども園 10 38
保育所型認定こども園 5 1

(2019年/厚生労働省「社会福祉施設等調査」より)

子育てのしやすさ

自然に恵まれた環境で、山も海もあり、食べ物もおいしく、安心して子育てできる環境と言えます。子育てを応援する団体が県内各地に点在しているほか、大型公園や3歳までの専用広場のある公園、ジャンル別の公園など、自然に触れながら子どもと遊べるスポットも充実しています。待機児童数は令和元年10月時点で505名でしたが、令和2年4月には81名へ改善されています。放課後児童クラブ数も、平成29年度で県内278ヶ所でしたが、令和元年度には321ヶ所へと増加。少子化が進む中で子どもが多かった時代のインフラがそのまま継続され、その数は充実しているといえますが、過疎地域を中心に学校の統廃合が進んでおり、そのような場所では通学距離が長くなったり、スクールバスを利用したりという不自由な状況も生まれています。

学校数

国公立 私立
小学校数 370 2
中学校数 159 9
高校数(通信教育を含む) 57 13
大学数 2 5

(2020年/文部科学省「学校基本調査」より)

教育環境

三重県は公立の中高一貫教育を全国に先駆けて導入するなど、教育活動には力を入れている県と言えます。県内に中高一貫教育(6年制)を取り入れている学校は複数あり、中学受験ができる私立中学は高田中学、暁中学、三重中学をはじめとする10校(鈴鹿中等教育学校を含む)、国立では三重大学教育学部付属中学があります。令和2年度の文部科学省学校基本調査によると、三重県の大学等進学率は51.1%となっており、高校では公立高校の人気が高く、偏差値上位校では、国際科学コース、理数科などの名称で特別進学クラスが設けられ、人気を博しています。県内にある四年制大学は、国立は三重大学、私立は皇學館大学、四日市大学など5大学がありますが、居住地から離れてしまうことを理由に大学進学に伴って一人暮らしをする学生も多くいます。スポーツも盛んで、サッカーでは四日市中央工業高校や三重高校をはじめとする強豪校があり、野球では海星高校や津田学園高校などの甲子園常連校が知られています。他にもレスリングの吉田沙保里さん、マラソンの野口みずきさんなどオリンピック選手も多数輩出しています。

自治体による子育て・教育の支援

三重県では「みえ 子ども スマイルネット」を運用しており、子育て家庭応援クーポンの発行や男性の育児参画の推進、子育て家庭を応援する事業など、様々な取り組みが進められています。各市町でも独自の取り組みを行い、積極的に子育てしやすい町づくりに取り組んでいます。

【東員町】
「基本的信頼感」「自己肯定感」「自己有能感」の「3感」を大切にして、妊娠期間中である「マイナス1歳」から15歳に至るまでの「16年一貫教育プラン」で、継続した保育・教育の実現を目指しています。
【松阪市】
「松阪市健康センター はるる」は、妊娠・出産から子育て期を途切れることなくサポートする“松阪版ネウボラ”の拠点となっています。母子健康手帳発行時に「子育てナビ」を配布し、就学前の時期まで身近な存在としてサポートにあたります。
【大紀町】
子育て家庭にやさしい制度が充実しています。「エンゼル手当」は、子ども誕生時に第1・2子は10万円、第3子は30万円、第4子は50万円、第5子には100万円を交付。中学校を卒業するまでは毎年誕生日に2万円、中学校卒業時に5万円を交付。それ以外にも、保育料(給食費相当分)や小・中学校の給食費の補助、高校生等の通学・下宿費等の補助、ひとり親家庭の放課後児童クラブ利用料の補助などがあります。また子どもの医療費は高校3年生まで無料です。

最新の情報や詳細は各自治体のホームページをご覧ください。

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