転職成功者インタビュー

井村屋グループ株式会社
佐藤健司さん(仮名・社内SE) 33歳

社内SEとして三重にUターン。暮らしも仕事もいっそう充実した。

愛知県のOA機器商社で提案型のフィールドSEとして8年勤め、その後樹脂メーカーの社内SEに転職した佐藤さん。ハードからソフト、ネットワークからシステムまで幅広い社内SEの仕事にやりがいを感じていたという。

しかし、グローバルに事業を展開していた会社から海外勤務の打診を受ける。「見知らぬ海外での生活は家族に苦労をかけることになる」-家族との将来を大切に考えた佐藤さんは、地元である三重へのUターン転職を選択した。

希望する社内SEの仕事になかなか巡り会えず苦労はあったものの、リージョナルキャリア三重の支援により、井村屋グループへの転職を成功させた。現在は社内SEとしてグループ全体のIT関連業務に携わる佐藤さんに転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2024年7月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで167日間

転職前

業種
樹脂メーカー
職種
社内SE
業務内容
情報系システムのメイン担当

転職後

業種
食品メーカー
職種
社内SE
業務内容
グループ全体のシステム・IT関連業務

システム全般に幅広く携われる社内SEの仕事に魅力を感じた。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

「ゆであずき」「肉まん・あんまん」「あずきバー」など、多くの人々に長く愛される食品を提供する井村屋グループ。その事業拠点は国内をはじめ、中国・アメリカ・マレーシアに広がっています。

私は中核企業である井村屋グループ株式会社のデジタル戦略室に籍を置き、社内SEとしてグループ全体のシステム・IT関連業務に携わっています。

デジタル戦略室では、パソコンや情報端末の導入、ネットワーク環境・セキュリティの整備、物流・販売・会計などの基幹系システムの企画・開発・運用・保守まで幅広く担当しています。

業務を進めるには、井村屋グループの事業や部署間の連携、開発・製造・物流の仕組みなど、全体像の理解が欠かせません。入社して8年が経ちましたが、なおすべてを把握しているとは言い切れず、今も上司、利用者、パートナー企業など多くの方に教わりながらシステム化を進めています。

数年前には課長に就任。プレイングマネージャーとしてデジタル戦略室に属するメンバーの管理も行いながら、今もITの現場を担当しています。

入社前のご経歴を教えてください。

大学卒業後、愛知県のOA・情報機器商社に提案型のフィールドSEとして就職。営業に同行して取扱商材を提案し、設計・構築・納品まで行う業務を8年担当しました。

多くの企業に様々な提案をしたのですが、商談相手として出会った社内SEの方と話をするうち、ITに幅広く携わる社内SEの仕事に魅力を感じ始めました。

そこで30歳を迎える頃、愛知県の樹脂メーカーに社内SEとして転職。その企業は、海外で幅広く事業展開をしており、IT化にも積極的で、仮想化やネットワーク、クラウドなど最先端の技術に携われたのは、とても勉強になりました。

転職のきっかけは?

海外展開の活発な会社だったため、海外転勤の可能性が出てきたことです。私は20代で同郷の相手と結婚し、すでに子どもが1人いました。配偶者とは「もう一人、子どもが欲しいね」とよく話していたのですが、海外転勤となると、難しくなるかもしれません。

互いの実家にもよく帰省していたのですが、そういったこともできなくなります。そこで配偶者や子どもと相談し、三重へUターン転職しようと考えました。

転職活動はどのように進めましたか?

仕事は引き続き社内SEとして、ITに幅広く関わっていきたいという希望を持っていたので、地元の三重で社内SEの求人を探しました。大手の転職サイトに登録し、情報を収集したのですが、三重で社内SEはなかなか見つかりません。

途方にくれていたところ、リージョナルキャリア三重のサイトをたまたま発見。そこには井村屋グループを始め、三重県での社内SE情報がいくつか掲載されていました。

早速エントリーすると、すぐにコンサルタントから連絡を受け、面談をしてもらうことに。井村屋グループに興味があることも伝え、履歴書チェックなど様々なアドバイスをもらいました。かなり手厚く面倒を見てもらったという実感があり、井村屋グループの会社訪問時も同行してもらいました。

今の会社に決めたポイントは?

井村屋グループではグループウェアを再構築するというプロジェクトが動いており、そのための社内SEが必要とのことでした。もちろん、私もそういった仕事を手がけるのに異論はありません。

井村屋の食品は当然知っていましたし、一般消費者に身近な製品を作っている点にも魅力に感じていました。さらに、イノベーションや変革に積極的という社内風土もわかりました。

他にも数社、紹介は受けたのですが、井村屋グループでは将来にわたっていろいろ経験ができそうだと感じ、入社を決めました。

家族的な社風の中で、新しいことへのチャレンジを後押ししてくれる。

転職していかがですか?

入社初日、社長から直接「会社を家族のように思ってください」と言われたのが今でも記憶に残っています。実際、とても家族的な社風で、キャリア採用の私を周囲がうまくフォローしてくれました。

またキャリア採用の社員のみを集めた研修もあり、井村屋の歴史や商品について学べました。研修を通じ、他のキャリア採用社員と知り合えたのもありがたかったです。

入社してすぐ、グループウェア再構築のため、部長と一緒に全国の事業拠点を回りました。その中で様々な社員と触れ合ったのですが、皆とても温かくて、すぐに馴染めました。

もう一つ、社長の訓示で忘れられないのが「でわのかみ(出羽守)でいてください」、ということです。キャリア採用の社員の「前の職場ではこうだった」といった発言は、あまり歓迎されないものです。それを揶揄して「でわのかみ」などと呼ばれますが、井村屋グループの場合は逆です。「前の会社ではどうだったか、遠慮なく出してくれ」というのです。

プロパーの人間はわからない、会社の外の常識を伝えるのも、キャリア採用社員の存在意義の一つ。社長がそう言明してくれたおかげで、気持ちが楽になりました。

転職して良かったと思うことは?

新しいことにどんどんチャレンジさせてくれる点ですね。システムに関して言うと、「攻め」というか、最先端の技術を取り入れるような提案も結構採用してくれるのです。

ですからシステムベンダーと協業しながら、新しい技術にチャレンジできます。もちろん失敗もありますが、「こういうシステムに取り組みたい」という提案に上司や経営層が耳を傾けてくれ、後押ししてくれるので、やりがいがあります。

4年前にDX戦略プロジェクトが立ち上がり、各業務部門が協力し合い、DX化に向けた変革にも取り組んでいます。システムだけでなく、井村屋の事業をさらに詳しく知ることができ、とても楽しいですね。

困っていることや課題はありますか?

井村屋グループの将来を見据えると、デジタル部門の能力アップが欠かせません。そのためには人員を増やしたり、個々の能力をより成長させていくことが課題です。

私自身、まだまだ部長の背中を追いかけている状況で、もっと経験を積む必要があります。自分と組織のレベルをしっかり上げていきたいと考えています。

生活面の変化はありましたか?

Uターンをしてからもう一人子どもを授かり、暮らしはいっそう賑やかになっています。また実家が近くなったことで、家族の行き来がこれまで以上に頻繁になりました。

私と配偶者は同じ中学校の同級生で、互いの実家も当時からの知り合いで関係が深いこともあり、子どもの誕生会やクリスマスといったイベントの時は互いの実家に集まっています。

勤務先が自宅から10分くらいで、通勤も楽になりました。帰宅時間も早くなった分、子どもと触れ合う時間も十分持てています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

最初は私も転職に不安がありました。しかし、会社訪問や面接で井村屋グループに向かう度、だんだんワクワクするようになっていきました。「これで三重へのUターンが実現する」、「家族との暮らしが充実し、やりたい仕事ができるようになる」、そんな将来像が具体化してきたからだと思います。

このように、転職によって理想とする未来が実現し、望んだ仕事や暮らしが手に入れられるイメージをしっかり持てば、不安は払拭できると思います。

転職にあたって、待遇や福利厚生面が気になる人も多いと思いますが、直接はなかなか聞きづらいものです。そんな時こそ、転職コンサルタントを頼ってみてください。聞きにくいことを代わって聞いてもらったり、条件交渉について有効なアドバイスをくれるので、とても助かりますよ。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
三田 佳奈子

佐藤さんに初めてお会いしたとき、イキイキとして明るく、とても謙虚な印象で、誰からも好かれる方だろうと直感しました。また、聡明で自己信頼感が高く、社内外問わず信頼される雰囲気も印象的でした。

家族ができ、仕事にもやりがいを感じていた中で海外勤務の打診を受けた佐藤さんは、仕事とプライベートを両立させるため、三重にUターン転職することを決意されました。

井村屋グループ社に転職してすでに8年が経ちますが、入社当時と変わらず明るく謙虚な姿勢を保ち、当初の期待通り、誰からも好かれ信頼されています。現在もキャリアアップを続ける佐藤さんが、引き続き同社にとって重要な人材であり続けるだろうと、あらためて感じさせてくれるインタビューでした。

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