2021.11.30
『飛び地』って知ってる?
みなさん、こんにちは!
リージョナルキャリア三重の三田 佳奈子です。
突然ですが、「飛び地」って知ってますか?
離島以外で物理的に離れている(飛んでいる)自治体の土地のことで、奈良県と三重県に
挟まれて和歌山県からは離れている北山村が和歌山県の飛び地としてこの辺では有名ですね。
今回は、尾鷲市の飛び地「須賀利」をご紹介します。
勤労感謝の日に紀北町の大白公園に娘のテニス練習会の付き添いで行きました。
大白公園そのものも、こんな景色が楽しめる素敵な公園で、周辺をウォーキングしている時には
鹿の親子と遭遇しました。
とっさのことで鹿の親子の写真は撮りそびれました(泣)
しかし、大白公園からはこんな絶景に出逢いました!
娘が夕方までテニスをしている間は手持ち無沙汰ですし、以前から気になっていた須賀利が
近くにあったので行ってみました。
なぜ須賀利が気になっていたかというと、尾鷲の飛び地で、以前は尾鷲港と間に巡航船が
あったのですが、それが2012年9月に廃止になり、陸の孤島になったと聞いていたからです。
陸の孤島のイメージを抱いていましたが、巡航船が廃止になったこともあり、道路は部分的に
細い個所はあるもののよく整備されていました。
須賀利トンネルと超えると尾鷲市に入りますが、ここから先が飛び地です。
ここから尾鷲市に入ります。
他の港町同様、海岸沿いに開けた漁師町です。
堤防と水門の内側は低めの津波や高潮からは守られていますが、堤防の外側の家はどうなる
のかと心配してしまいます。
堤防と水門が先にできていたのであれば致し方ありませんが、家が先で堤防・水門が後だと
すると、堤防外の住人の気持ちは複雑だったことでしょう。
堤防の内側はこんな街並みです。
町中を歩いていると、何軒かの家の玄関に手形が。
相撲取りでも来たのかなと思いましたが、あまりにも何軒もあるので調べてみたら、須賀利では
米寿の祝いに手形を玄関先に飾る風習があるとのこと。
しかも、TV番組「ナニコレ珍百景」でも珍百景に認定されているとか。
https://www.tv-asahi.co.jp/nanikore/backnumber/0051/
昔は須賀利だけで小学校も中学校もあるくらいの集落だったのですね。
今はどちらも休校になっています。
集落のはずれに現役かどうか分かりませんが、灯台があります。
灯台越しに須賀利の集落のほぼ全景が見えます。
灯台の先に進んでいくと、意外にもこの小さな半島を一周する道がありました。
誰も通っていないだろうと思っていたら、前からウォーキング中のご夫婦が。
「この道はどこに繋がっているのですか」と聞いたら不審がられながらも「矢口」とお答え
頂きました。
矢口はスタート地点の大白公園がある場所で、そこから須賀利まで10数キロを車で移動して
いますので、ちょっとびっくり!
このまま進み続けてはいけないと教えて頂きました。
小さな半島の突端まで行くと、尾鷲の中心市街地が見えます。
残念ながら見晴らしのいい場所がないのですが、木々の隙間から見える尾鷲の街並みが
分かるでしょうか。
住民の皆さんにとっては、生活圏や行政サービスなど様々なご不便があるのだろうと思います。
不便でも自分の生まれ育った町で普通に幸せに暮らしている皆さんに、「暮らしたい場所で暮らす」
ことを教えて頂きました。とってものどかでいい町です。皆さんも一度足を運んでみてください。
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