2021.08.25
原材料は海水100%!「岩戸の塩」ができるまで
みなさん、こんにちは!
リージョナルキャリア三重の三田 佳奈子です。
「岩戸の塩」をご存じですか。
伊勢市二見町の旅館「岩戸館」が22年前から製造している「原材料 海水100%」の天然焼き塩です。
我が家でもずっと岩戸の塩を使っています。
スーパーなどで売っている塩は工業製品のNacl(塩化ナトリウム)ですが、岩戸の塩はミネラルリッチで、
マグネシウムを残した状態で熱を加えた天然塩です。
二見は夫婦岩・興玉神社で有名ですが、知る人ぞ知る御塩殿神社もあります。
御塩殿神社で調製された天然の焼塩は、伊勢神宮に奉納されています。
岩戸の塩は、その御塩殿神社と同じ二見の地で、独自の製法で焼塩を製造しています。
今年8月までは、旅館「岩戸館」の敷地内に塩焼き窯がありましたが、老朽化著しく、この度、
株式会社岩戸の塩工房として分社化し、取水地の近くに新しい塩焼き工房を完成させました。
新しい工房では、これまで1基だった塩焼き窯が2基に。
基本的に手作りですので、単純に2倍になるわけではありませんが、将来的には生産能力倍増を
目指しています。
こちらが岩戸の塩工房社長で塩焼き職人の百木良太さんと奥さんの智美さん。
良太さんの両親が始めた塩焼きを二人三脚で引き継いで、ここまで育て、
今回数々の障壁を乗り越えて新工房完成に漕ぎ着けました。
塩焼き工房の中はとにかく暑いです。
釜の隣で30分ほど話を聞かせて頂きましたが、汗びっしょりになりました。
大変なお仕事だと思いました。
三段の登り窯の一段目に薪をくべ、その余熱で二段目、三段目の温度を上げます。
海から汲み上げられた海水は、一段目に投入され、海水濃度を濃くし、二段目で
濃い海水を塩の結晶にし、三段目で乾燥させて仕上げます。
1.2トンの海水から、塩はたったの25kgしかできないそうです。
そして、二段目で濃い海水を塩の結晶していく最後の段階で取れる上澄みの「にがり」
については、たったのこれだけしか取れません。貴重です!
とっても手間暇をかけてますよね。
「非効率かもしれませんが、重度のアトピー性皮膚炎の方の症状が治ったとか、これまでに
沢山の感謝の言葉をいただいたので、これからも続けていきたい」と良太さんは仰っていました。
こういった感謝の言葉をいただくことが、良太さんの塩づくりを続けていくエネルギー源に
なっているんですね。
出来立てほやほやのお塩をいただきました。ミネラル成分が豊富なとってもきれいな色をしています。
一度食べたら、もう市販の塩には戻れませんよ!
塩焼き工房の隣には、作業場兼売店があり、出来立ての塩を買うことができます。
塩焼き工房の見学もできますので、是非一度足を運んでみてください。
株式会社岩戸の塩工房
〒519-0601 三重県伊勢市二見町松下1366-9(ホテル清海奥の海岸沿い)
TEL:0596-65-7980
営業時間 9:00~17:00(日曜定休)
※正式オープンは2021年9月1日(水)です。
※ネット販売もしています→→→ https://iwatonosio.com/