転職成功者インタビュー

株式会社光機械製作所
徳谷真人さん(仮名・機械設計) 40歳

機械設計だけでなく、完成品にまで責任を持ちたい。そんな長年の想いを実現。

工業系大学を卒業し、機械設計を請け負う専門の会社で生産機械の設計に携わった徳谷さん。しかし、ものづくりに関わる以上、「図面を作成するだけで終わるのではなく、製造現場に行って完成品が世に出るのを見届けたい」という思いが常にあったという。

そして、職場の同僚であった団塊世代の先輩社員が大量に定年を迎え、残された自分たちの業務負荷が上がったこともあり、転職を考え始めた。

当初は苦労したものの、リージョナルキャリア三重から受け取ったメールをきっかけに、転職活動は前進。光機械製作所に巡り会い、キャリアを活かした転職を実現させた徳谷さんの転職体験談を紹介する。

※本記事の内容は、2023年12月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで180日間

転職前

業種
設計請負会社
職種
機械設計
業務内容
自動車部品等の生産に関わる設備機械設計業務。主に改造機を担当。

転職後

業種
製造業
職種
機械設計
業務内容
工作機械・自動機等の機械設計業務。

自分の成果がどんな形になるのか、知りたかった。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

光機械製作所は、各種部品製造に必要となる専用CNC研削盤や切削工具の開発・製造・販売、超微細レーザー加工による部品試作・装置化などを行うメーカーです。私は、それらの工作機械や自動化機械の設計業務を行っています。

設計部門には5人のメンバーが在籍しており、基本的には一人一台を担当しますが、大型の機械や新規開発案件の場合、複数のエンジニアで手分けすることも珍しくありません。

古くなった工作機械の劣化部分を新しくして、新機能を付加するレトロフィットタイプの設計を任されることもあります。

設計を終えたら、製造部門に図面を引き渡します。そこで終わりではなく、製造現場で何らかの不具合があったら、現場に出向いてスタッフとミーティングを重ね調整を図ります。最終製品を完成させるまでが私たちの役割です。

入社前のご経歴を教えてください。

工業系大学を卒業後、設計業務に携わりました。私が就職したのは、様々なメーカーから機械設計を請け負う専門の会社で、実際のプロダクト製造までは自社では行っていませんでした。

多かったのは自動車の生産設備関連で、通常は3ヶ月程度で一段落するのですが、期間の長いプロジェクトになると1年以上かかることもありました。自動車関連以外では、自動販売機の設計などにも関わったことがあります。

途中、発注元メーカーへの出向なども経験しながら、15年程度を過ごしました。

転職のきっかけは?

一緒に働くエンジニアとして団塊世代の社員が多かったのですが、定年でごっそり抜けてしまいました。しかし、その分の人員補充がほとんどなく、残されたエンジニアの一人あたりの業務負荷が増えてしまったのです。業務量が増えた分、残業も多くなりました。

そんなタイミングで二人目の子どもが生まれ、育児に時間を割きたいのに思うようにできない日々が続きました。そして、このままの状態を続けていいものかと、不安が湧き始めました。

それからもう一つ、前職は設計請負の専門会社だったため、完成品を目にする機会がないことにもどかしさを感じていました。

ものづくりに携わる以上、自分の成果がどんな形になって送り出されるのか知りたいという気持ちはずっとありました。それらの要因がきっかけとなって、転職を考えるようになりました。

転職活動はどのように進めましたか?

転職支援会社のサイトに登録し、オファーを待ちました。いくつか連絡はいただけたのですが、三重県外の案件だったり、前職よりも規模が小さな会社だったりと、希望に沿うものではありませんでした。

「すんなりいかないな…」と思っていた頃、リージョナルキャリア三重(運営:株式会社アーリー・バード・エージェント)のコンサルタントである清原さんからご連絡をいただきました。

清原さんは細かくヒアリングして希望を丁寧に聞いてくれましたし、不安や疑問にも親身になって答えてくれました。そして、すぐに4~5社の案件を紹介してくださいました。どれも、設計だけで終わらず最終製品にまで関われる、私の希望に近い会社ばかりでした。

今の会社に決めたポイントは?

どの会社も甲乙つけがたくて迷ったのですが、経験や知識をしっかり活かすことができ、希望に最も合っていそうなのが光機械製作所でした。

面接で会った社長からは、オーラのようなものを感じました。経営者としての人間性と魅力にあふれた方で、この人が経営する会社なら間違いないだろうと確信を持ちました。

丸ごと一台を自らの手で生み出す、という感動を味わう。

転職していかがですか?

同じ機械設計と言っても、前職では一台の機械の、ある一部だけを設計するケースがほとんどでした。丸ごと一台の機械の設計を全部見るようになったのは、ここに来て初めてです。

そうすると、いろいろとわからないことが出てきました。担当範囲が異なると、こうも勝手が違うのだなと実感しました。

でも、当社はすごく雰囲気が良くて、わからない点はみんなが親切に教えてくれます。エンジニアの年齢層も幅広く、自分よりはるか上のベテランもいれば、同世代もいます。皆が、気さくに声をかけてくれるのはありがたく、疑問点も聞きやすいです。

転職して良かったと思うことは?

社長が女性のおかげか、女性のエンジニアもたくさん活躍しており、職場の活気を感じます。だから気持ちよく働けますね。

先日、初めて超微細レーザー加工の打ち合わせに参加させてもらいました。機械設計の知識をベースにしながら、新たな分野にも入っていけるチャンスがあることを嬉しく感じます。そういった刺激を受けることで、エンジニアとしてのスキルを高めていけそうです。

困っていることや課題はありますか?

一台を丸ごと担当してみると、「まだ知識が全然足りていない」と痛感します。一台の機械にはいろんな機構が詰まっていて、それぞれが連携することで目的の作業を効率よく、高精度にこなせる機械になっていきます。

そのような機械を作るには、もっと自身の視野を広げないといけません。広い視点から、どの機構がどう絡み合うのかを見定めながら設計しないと、いい機械にはなりません。しっかりとスキルを高めていきたいです。

生活面の変化はありましたか?

前職では車通勤だったのですが、朝のラッシュ時は1時間以上かかることもあり、ストレスを感じていました。今は最寄り駅から徒歩5分くらいで会社に着くので、電車で通えています。乗り換えも含め30分程度と負担はだいぶ減りました。

休日は子どもと公園に行きます。上の子は小学生になって、サッカーを始めました。私も小中学生の頃はサッカーをやっていたので、子どもと一緒になってボールを追いかけています。時々は子どもの試合を見に行ったりもして、楽しく過ごしています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職を志向しながら、適切な情報をつかめず、足踏みされる方もいるのではないでしょうか。自分一人で転職活動を進めるのは、なかなか難しいと思います。膨大な情報の中から自分に合った一社を探そうと思うなら、転職支援会社の利用は有効な手段です。

私は、担当コンサルタントの清原さんに多くの助言をいただいたおかげで、自分に合った転職の形が理解できました。能力を活かす道が見つかったのも、清原さんが協力してくれたおかげです。

地元企業に強い転職支援会社は、精度の高い情報を数多く持っているので、どんどん頼った方がいいと思います。その方が、独力で探すよりも、結果的にいい選択につながるはずです。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
清原 和浩

徳谷さんとは、お互いサッカー経験者で、二人目の子どもが生まれたタイミングがほぼ同じということもあり初回面談で意気投合しました。

面談では、「実際にモノづくりをしている企業で、丸ごと一台の機械を設計してみたい」、「二人目の子どもが生まれたため、もう少し育児に時間を割きたい」と力強く語っていただいたのが印象的でした。

そんな徳谷さんが想い描く仕事、働き方を実現できるのは光機械製作所社しかないと思いご紹介。2回の面接を経て入社の運びとなりました。公私ともに充実した日々を過ごされているとお聞きし、転職活動のお手伝いができたことを嬉しく思います。

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