転職成功者インタビュー

トライス株式会社
松浦政志さん(仮名・営業) 30歳

転職先は実家から通えるグローバル企業。地元で海外に関わる仕事に就くという両方の夢が実現。

食品会社の海外営業をしていた松浦さんが転職を真剣に考えるようになったのは、30歳のとき。きっかけは、実家で暮らしていた弟の結婚だった。弟が結婚を機に実家を離れることになり、代わりに実家に戻って新しいキャリアを築きたいと考えた松浦さんは実家から通える仕事への転職を希望し、地元・松阪市に拠点を持つリージョナルキャリア三重に相談した。

すると紹介されたのは、実家から車で10分の会社。それまで全く知らなかったが、海外営業の経験も活かせるという。とはいえ業界経験はゼロからのスタートで、毎日勉強の連続。それでも、「自分が納得して挑戦したのだから、後悔はありません」と話す松浦さん。「今まで知らなかったことを知ることができたし、休みも増えて、就労環境もかなりよくなったんです」と転職の成果を笑顔で語ってくれた。

※本記事の内容は、2023年1月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで877日間

転職前

業種
食品
職種
海外営業
業務内容
海外営業、輸出業務

転職後

業種
自動車用電装部品メーカー
職種
営業
業務内容
主にグローバル展開されている既存の海外顧客(自動車部品OEM)に対し、自社の海外拠点と連携を図り新製品の獲得や既存製品の安定供給に向けての活動・サポートを行う。

実は2度目の転職活動。今回は真っ先にリージョナルキャリア三重に相談。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

松阪市に本社を置く自動車部品メーカー「トライス株式会社」の営業部門に入社して約半年になります。

自動車部品のなかでも、いわば自動車にいのちを吹き込む機能部品を製造しており、代表的な製品は、カーボンブラシ。自動車にはたくさんのDCモータが搭載されているのですが、その駆動に不可欠なのが、カーボンブラシなんです。カーボンブラシの製造販売では、トライスが世界的なシェアを誇っています。

私はそんな会社の海外営業チームに所属。今はまだ研修中ですが、製品のことを学びながら、海外の顧客と交わす契約書の翻訳や、営業資料の作成などをサポートしているところです。将来的には国内外の取引先との営業や商談を担当していく予定です。

入社前のご経歴を教えてください。

三重県の松阪市出身です。京都の大学院を出た後、地元の食品メーカーに就職し、主に海外営業を担当していました。日本と東南アジアを行き来しながら、新商品の広報、PRから、原材料の仕入れ、製品の輸出業務など、幅広く携わっていました。

転職のきっかけは?

大きなきっかけになったのは、家庭の事情です。実家で暮らしていた弟が結婚して家を出ていくことになりました。前職で勤めていた4年間は実家のことを任せきりだったので、そろそろ実家に戻ろうかと考え始めました。それで実家から通える仕事を探すことにしたんです。

また私は大学時代、アフリカへボランティア留学をしていた経験があり、いつかはアフリカに行ける仕事がしたいという夢を持っていました。でも前職の食品会社ではかなり難しそうで、その夢を追い続けられるような業界や仕事に携わりたいという思いもありました。

あともう一つ、理由をあげるなら、以前の業界は休日が少ない傾向があったんです。私はやりたいことがいろいろある人間なので、プライベートをもっと充実させたいとも感じていました。

転職活動はどのように進めましたか?

実は2年前にも一度、転職を考えたことがあったんですよ。そのときは結局、転職しなかったのですが、地元の松阪(当時は津)にオフィスがあるリージョナルキャリア三重に相談していたんです。

最初は大手の転職サイトを通じて出会ったのですが、かなり親身に相談に乗ってくれ、丁寧にサポートしてくれました。だから今回は、私の方から連絡をとったんです。

前回と同じ担当コンサルタントにこの2年間の状況を説明して、松阪の会社、もしくは松阪から通える範囲の求人を紹介してもらえるようお願いしました。するとすぐに5社を紹介してもらえました。

今の会社に決めたポイントは?

もともと、ものづくりをしている会社を希望していましたし、今の会社なら海外に関わることもできます。ヨーロッパや中国、インドなどにも拠点がありますので、自動車関連なら、いつかはアフリカに関われるかもしれないと思いました。

会社の立地もよかったです。実家から近くて、車で10分もかからないので、自分としてはすごくありがたいロケーションでした。

また面接で、新卒に限らず多くの従業員が中途でも入社していることを知りました。私のように未経験の業界から転職して活躍している方もいると聞いて、自分でも頑張れるかもと思えたことが、最終的な決断のポイントになりました。

実家暮らしは快適。休日も増え、夏は初めて1週間の旅行を満喫。

転職していかがですか?

入社して最初の2か月間ほどは、製造部門や技術部門での基礎研修を受けました。工場の様々な部署をまわりながら、製品ができあがっていく流れを勉強し、実際にできあがった製品を出荷する作業も体験しました。

今まで知らなかったものを扱っている会社なので、最初は製品の名前を覚えるだけでもひと苦労でした。しかも人の命を預かっている製品なので、その製品がどういう特徴を持っているかを様々な視点から紐解く知識も必要です。

また前職では技術者の方と話す機会があまりなかったので、どのようにコミュニケーションをとり、人間関係を構築していくかを模索する2か月間でもありました。でも職場の雰囲気はとても良かったですよ。社歴や年齢、性別に関係なく、誰とでも話しやすいですし、どこへ行ってもイチから丁寧に研修を受けることができました。

営業部門での仕事を始めたのは4か月前からです。海外向けの営業担当は私を含めて3名で、10年以上の社歴を持つ大先輩ばかり。また現在は会社のホームページをリニューアルするプロジェクトのメンバーにも選ばれ、リーダーとして取り組んでいるところです。前職で広報やメディア対応をしていた経験も活かせています。

生活面の変化はありましたか?

前の会社の寮を出て、実家で暮らすようになりました。寮と言っても実質的には社宅みたいなもので、食事は自炊していたんです。仕事から帰ってから自炊をするのは大変でしたが、今は母が食事を作ってくれることが大半となり楽になりましたし、なによりおいしいです(笑)。

通勤時間も短くなりましたし、休日も増えました。夏季休暇なども長めなので、この間の夏は初めて1週間の旅行に行くことができました。行き先は北海道で、趣味にしているキタキツネの撮影を楽しんできました。

転職して良かったと思うことは?

まずは、実家に戻れたことですね。帰ると家に明かりが点いていて、家族や可愛いペットが出迎えてくれるだけでも心が癒されます。家族や親せきからは、私が前の会社をやめることに対して、「もったいないんじゃない?」と言ってくれていたんですよ。でも私自身が納得して挑戦しているので、全く後悔はありません。

むしろ全然知らなかった業界に入ったのは良かったと思っています。この会社に転職してくるまで、「自動車がどのようにして動いているか」なんて考えたことありませんでしたから。自動車って、本当にすごい技術や製品が集まってできているんです。

会社の規模も大きくなって、今は前職の4倍の社員がいます。個性豊かな同僚たちと出会うことができ、人間関係も広がりました。コミュニケーションスキルが磨かれていることも、転職した成果だと感じています。

あと、土日休みが増えたことも大きいですね。休みが日曜だけだと、たまっていた洗濯など、家事をしたら半日が終わってしまいます。そうなると残りの半日は何もしたくなくなって、家でゴロゴロ…というパターンが以前は多かったんですよ。でも今はあと1日、丸々休みがありますから、精神的なゆとりが全然違います。

困っていることや課題はありますか?

未知の業界なので、勉強することはたくさんありますね。専門的な言葉が多いので、覚えるのが大変ですし、和訳や英訳するのも難しいんですよ。ときどき、上司から「この書類を翻訳してみて」という課題が出されるんですが、なかなか一発で合格はもらえません(苦笑)。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

新しい仕事や環境に挑戦してみたいという気持ちは、一度芽生えたら、なかなか変わらないと思います。今行動するか、数年先か、その違いしかありません。私もそうだったんです。2年前に一度、転職を思い立って、そのときは前の会社に残りました。でも一つのもやもやが改善されても、次の問題が出てくるものなんですよね。ですから自分の気持ちを大切にしたほうがいいと思います。

まずは気軽にコンサルタントに相談してみてはどうでしょうか。転職の話は身近な友人にもしにくいし、話をしてもなかなか理解をしてもらえません。その点、コンサルタントは専門的な立場から助言してくれます。

特に、リージョナルキャリア三重は信頼できます。違うところは違うといってくれますし、話をしているうちに自分を客観視することができました。また、入社のタイミングや給料など、こちらが聞きにくいことも、仲立ちして会社と交渉してくれたので、本当に助かりました。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
三田 佳奈子

松浦さんと初めてお会いしてからトライス社に転職が決まるまで、2年2か月ほどのお付き合いをさせていただきました。初回面談から約2年ぶりにお会いした際には、見違えるほどの内面の変化やご成長を感じました。

それほど再会時の衝撃が大きくて印象に残っていますが、その間の人知れぬ努力や、絶え間なくチャレンジし続けてこられたことは一目瞭然でした。客観的にも、厳しい状況下にあっても前職の会社に残って頑張って成果を挙げられたことが自信を深めることに繋がったのではないかとお見受けします。

最後に、松浦さんは家族愛に溢れ、趣味のカメラもプロ顔負けの腕前をお持ちです。ご家族と暮らしながら、仕事と同じくらいプライベートも充実されることを強く願っています。

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